ゆみとり

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菌類の進化が石炭紀の終焉を引き起こしたかもしれない説

ツイッターから。菌類の進化とかについての一説。文章の繋がりがアレですが、ツイッターなので許して下さい。

 

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 イグチとドクベニタケ。

茸は世界で一番大きい生物らしいという事は知っていたけれど、茸が意外と新しい生物だから、大昔の生物が分解されずに石油になっているんだよ、という話は聞いた事がありませんでした。

正確にはキノコというか白色腐朽菌類という名の菌ですが。 彼らは、進化の過程でそれまで何者も分解する事ができなかったある種の樹木の細胞壁を分解する能力を獲得しました。

この能力によって、6000万年続いた石炭紀は終わりを告げます。 地球上に大量の酸素を供給し、死んだ後は石炭や石油の前身である汚泥となってカーボンを地中に閉じ込めていた植物が彼らに寄って分解されるようになると、空気中に大量の二酸化炭素が放出されるようになります。

生物の大きさは、空気中から取り込める酸素の量によってある程度制限されます。 空気中にCO2が増えた事によって、大型昆虫や爬虫類、両生類、恐竜の類もサイズダウンをせざるを得なくなり、その後の大量絶滅の一因にもなったという話。

これは比較的新しい説のようですから、定着するかどうかは興味深く推移を見守る感じですが、なるほどと思わされました。酸素が35%、でしたっけ、昔の生物にとって、今の地球は低酸素トレーニングのためにあるのかよ、みたいな世界なんでしょうね。常に高山病。超怖い。

大昔のやたらとデカい昆虫、結構好きなんですが、そうか今の地球じゃ会えないのか…… それじゃあ、ナウシカの世界も酸素濃度が高い世界なんでしょうね。それともウシアブや王蟲が空気中から酸素を取り込むための内臓器官を飛躍的に進化させたとか。どっちだろう。

 

だから鳥も進化の最先端にいる奴ほど小型化してるんでしょうか。 ティラノサウルスなんかの獣脚類→恐鳥類→ダチョウとかエミューとか→今の鳥色々→鳥の進化の最先端、スズメ目、みたいな。

昔酸素が少なくなって死に掛けた際に、身体をサイズダウンする方向で進化していたものだけが生き残った。それでそのまま、今も小さく進化してる、みたいな。

まあ、でも何で獣脚類だけが残ったかとか色々謎は残りますよね。他にも小さい生き物はいた訳だから。隕石の衝突もあったらしいですし。 面白かったので書いてみました。いつかネタになれば楽しいなあ(*´∀`*)

 

そんな訳で、今の世界もある日プラやセラミック、石油なんかをすごい速さで分解する菌類なんかが出現したら、あっと言う間に滅ぶかも知れませんね。実際、そんな菌類を作り出そう、見つけ出そうとしている人達もいる訳ですし。

現代は人間による大量絶滅期などと言われたりもしますが、そんな心配しなくても、人間による環境破壊よりも菌類の進化の方がずっと早いかも知れませんよね……なんて、怖い話になってしまいました。